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12年ぶりに、ソニーから犬型ロボット「aibo(アイボ)」が発売されましたね?
アイボは、1999~2006年に「AIBO」の製品名で販売されていましたが、同社がロボット事業から撤退するといこうとで、惜しまれながらの生産停止となってしまいました。
ただ、そのあとも愛好家たちによるブログ活動や、ロボカップ杯でのエキシビジョンなんかに登場したりして、陰ながらの人気は継続していたようです。
今回、そんな新しくなったアイボが、ペットロボットに癒しを求める若者や高齢者に、広く普及できるのかの観点でレポートしたいと思います。
目次
新型 aibo(アイボ)とは?
新しいアイボは、AI(人口知能)を使った学習機能を持っている点が大きな特長です。これにより、アイボを育てる環境や接し方によって、個性をもったロボット犬に育てることができるようになります。最近のAI技術は、Google翻訳の完成度なんかを見てもわかるように、どんどん人間に近づいて来てますね。
次の特長は、ロボットの体中にセンサやカメラを搭載していて、その数がすごいです。頭だけでなく、背中、胴体、肉球までいろんな箇所にセンサーを埋め込んでいて、人からの会話やスキンシップを感じます。ロボットの可動部も22箇所あり、すごく精密な構造になっていますので、本物のワンちゃんに近い動きができるようになります。
ただ、残念なのは、こうして学習した情報(知能)をクラウド(外部のコンピュータ)に保存するため、LTEモバイルネットワーク通信(携帯電話と同じ通信)が必要になります。つまり、通信サービスの料金が必要になってしまいます。
高齢者世帯では、Wi-Fi接続の環境が無い家庭が多いとの考えで、LTE通信の仕様になっていると考えられますが、最近はテレビの通信にも光ケーブルを使う世帯が多く、Wi-Fi環境も身近になってきているので、今後、Wi-Fi接続のオプションも用意してほしいところです。
aiboの仕様
商品名称 | "aibo" (アイボ) |
型番 | ERS-1000 |
プロセッサー | 64bit Quad-Core CPU |
可動部(自由度) | 頭:3軸、口:1軸、首:1軸、腰:1軸、前足・後足:3軸×4、耳:1軸×2、しっぽ:2軸 (合計22軸) |
ディスプレイ | OLED×2 (瞳) |
サウンド | スピーカー、マイク×4 |
カメラ | カメラ×2 (前方カメラ、SLAMカメラ) |
センサー類 | ToFセンサー、PSDセンサー×2、 感圧・静電容量式タッチセンサー (背中センサー)、 静電容量方式タッチセンサー (頭センサー・あごセンサー) 6軸検出システム (3軸ジャイロ・3軸加速度)×2 (頭、胴体) 人感センサー、照度センサー、肉球×4 |
通信 | モバイルネットワーク通信機能 (データ通信):LTE Wi-Fi:IEEE 802.11 b/g/n (2.4GHz) |
外形寸法 | 約 180 × 293 × 305 mm (立ち姿勢: 幅 × 高さ × 奥行き ※突起部を除く) |
質量 | 約 2.2kg |
連続稼働時間 | 約2時間 |
充電時間 | 約3時間 |
メーカー保証 | 30日 |
アイボを購入、維持するための費用
ここからは、アイボを購入・維持するための費用(税別)になります。
・まず、本体と付属品の価格は、198,000円です。
・次に、クラウド接続するための通信サービス料金ですが、3年間分を一括払いで90,000円になります。分割の場合は、2,980円×36か月払い(総額107,280円)となります。
・更に、ロボットが壊れた場合の保証(ケアサポート)が、3年間で54,000円となります。(1年で更新する場合は、20,000円/年)
本体購入時の保証は30日しかありませんので、可動部分が多い精密機械であることを考えると、このケアサポートは必要になると思われます。
・また更に、アイボが遊ぶ骨のオモチャ「アイボーン」は、2,980円になります。
これらをまとめると、全て一括支払いで購入した場合、342,000円が支払い金額となります。
分割払いの場合は、購入時に200,980円で、あとは毎月2,980円、毎年20,000円となります。これくらいだと、実際の犬を飼うケースと比較しても、さほど高くない気もします。
※現段階では、ソニーストアのオンライン限定での販売になっています。
アイボは、高齢者や若者の愛犬ロボットになれるのか?
アイボが広く普及するかといことですが、単身の若い人にとって、この30万円以上の費用は、ちょっと厳しい?気がします。
子供さんが小さい世帯で、犬を飼いたいけどアパートなんかの制約で飼えない中年世代は、家計に余裕があれば購入層になり得ると思います。
一方、高齢世帯で、子供が巣立ってしまい、家計にある程度の余裕のある方にとっては、無理な費用ではないと思いますので、十分な購入層になるでしょう。
また、高齢者向けの施設にどんどん導入して、お年寄りの皆さんに使ってもらえば、脳の活性化にもなって良いですね。全国の施設で活躍してくれそうな気がします。
最後に、このニュースをご覧ください。
高齢世帯の方の中には、犬を飼いたいと思っていても、自分の年齢のことを考えると、最期まで世話をできないとか、また愛犬の死に目にあいたくないという理由で、ペット犬を飼えない人って多いんですよね。(涙)
実は、我が家も2年前にペット犬が死んでしまったので、新しい犬を飼いたいのですが、50代の自分の年齢を考えると、ペットより自分が先に死んでしまう可能性があるので飼えないんですよね。これ神妙な本心です。
今後のソニーさんへの期待
ペット犬を飼いたくても、実際には飼えない家族のために、ソニーさんには購入ハードルを低くしてほしいですね。
具体的には、
・家電量販店でも販売して生産数を増やしてもらい、価格を下げてもらいたい。
・Wi-Fi通信のみで購入することができるオプションを用意してほしい。(通信費用の9万円分が安くなることを期待)
・見守りサービスなんかも出来るようにして利用価値を上げてほしい。
といった希望が出てくると思います。
まとめ
新しいアイボは、年齢が若い世代には費用的にちょっと厳しいかもしれません。
一方、住居や年齢などのためにペット犬を飼うことを諦めている中年子育て世帯、高齢者世帯にとっては、癒しを得られる良い商品になると考えられます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。